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債務整理

借金100万円はやばい?返済が難しいなら任意整理がベスト

100万円というと、ついに大台に乗ったという印象を受ける方もいるでしょう。

実際、利息制限法でも、99万円と100万円では適用される年利が異なります。

また、返済が本格的に難しくなってくるのも、このくらいの金額からでしょう。

そのくらい、借金100万円という金額は、ハイリスクな状態なのです。

そのため、100万円の借金を抱えて返済に悩んでいるなら債務整理を検討すべきです。

中でも任意整理は、手続きが比較的簡単で高額な利息を減額できる可能性があり、100万円程度の借金に特に有効です。

一方、個人再生は手続きが複雑で費用も高額になりがちで、自己破産は最後の手段と考えるべきでしょう。

本記事では、

  1. 借金100万円がハイリスクである理由
  2. 借金100万円が特に問題な人の特徴
  3. 借金問題の解決方法

について詳しく解説します。

100万円の借金がやばいと言われる理由

100万円もの借金は、状況次第では深刻な負担となりかねません。
その理由としては、以下のようなものが挙げられるでしょう。

まず、返済の多くが利息にあたり、なかなか借金が減らないということです。

また、返済総額が膨らみ、返済期間が予想以上に長引く恐れがあります。

新たな借り入れが困難になったり、信用情報に悪影響が出たりする可能性もあるのです。

さらには、心理面でのプレッシャーも無視できません。
それでは、それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。

利息が膨らむ

借金額が大きくなればなるほど、支払わなければならない利息も嵩みます。
とりわけ高金利の借り入れだと、その負担は一層重くのしかかってきます。
利息は元金に加算されるため、返済が滞ると元金以上の金額を支払わざるを得なくなりがちなのです。
また、利息の負担がここまで大きいと、完済までにかかる時間が延び、返済計画が狂ってしまうこともよくあります。

どのくらいの利息が発生するのか?

年利15%で100万円を5年かけて返済するケース

元金1,000,000円
返済期間5年60回払い
年利15%
返済額約24,000円
利息総額427,378円
元利金総額1,427,378円


100万円の借金を返済するのに、42万円以上もの利息が発生していることになります。
ただし、これは返済期間中に一度も新たな借り入れをしなかった場合の話です。
返済中に新たな借り入れをすれば、元金が増える分、利息もそれに比例して発生するのです。

返済が長期化する

2つ目の問題点は、返済が長引くということです。
つまり、利息の重圧により、借金の返済にかかる期間が伸びてしまうのです。
長い間返済を続けていると、生活費に余裕がなくなり、他の出費に回すお金が減ってしまうかもしれません。
特に、月々の返済額が少ないと、元金がなかなか減らずに、返済計画がさらに遅れることになりかねません。

新規の借り入れが難しくなる

債務整理をしたり、返済が滞るとブラックになる!と言う話は非常に有名です。

ただし、これには少し誤解があります。

実は、延滞や債務整理のみならず、借金額もまた、信用情報に悪影響を与えるのです。

信用情報には、現在の借入額も登録されています。

この借金額が増大すると、金融機関は新規の貸し出しに慎重になるのです。
その結果、緊急時に追加の借り入れが必要になった際に、他の選択肢が限られてしまうことがあるのです。
例えば、予期せぬ出費が発生した場合や将来住宅ローンを組む際などに、資金繰りに窮することになりかねません。

信用情報への悪影響

借金が100万円を越えたあたりから、返済が難しくなる方もおられます。

ですが、返済の遅延や滞納は、信用情報に傷をつけてしまいます。
信用情報は金融機関やクレジットカード会社が参照するため、これにネガティブな情報が載ると、将来的に住宅ローンやクレジットカードの審査でハンデを負うことになりかねないのです。
言い換えると、信用情報に滞納歴があると、金融機関が利用する信用スコアが下がり、審査に通過しにくくなるリスクが高まりまってしまうのです。

精神的なストレス

借金を抱えることで、将来への不安やプレッシャーが蓄積し、日常生活にも悪影響が出ることがあります。
例えば、借金の返済に追われてお仕事に集中できなくなったり、家族や友人との関係が疎遠になったりする恐れもあるのです。
精神的な負担が大きくなると、生活全般に影を落とし、健康状態をも害しかねません。

100万円の借金がヤバいと感じる基準

100万円もの借金が「ヤバい」と感じるかどうかは、個人の状況によって様々です。
ここでは、その判断に大きく関わってくる要素をご紹介します。

年収と借金の比率

年収が低いと、100万円の借金は重荷となります。
例えば、年収300万円の人の場合、借金は収入の3分の1にも及び、生活費やその他の出費に余裕がなくなりかねません。
一方、年収が高ければ返済の負担は相対的に軽くなり、借金の影響をそれほど感じないかもしれません。
つまり、借金額が年収のどのくらいの割合を占めているかが重要なのです。

他の借金の存在

別の借金を抱えている場合、100万円の借金の返済プランがさらに厳しくなります。
複数の借入れ先があれば、それぞれの利息が積もり積もることとなります。

結果、月々の返済額が膨らむからです。
例えば、いくつもの消費者金融から借り入れをしていると、総支払額が増大し、返済が難しくなる恐れが高まります。
借金の総額が増えると、借り入れの管理が複雑になり、見落としが起きやすくなります。

加えて、自転車操業に陥るリスクも考慮しなければなりません。

自転車操業とは、A社の借金を返すためにB社から借り入れをする状態のことです。

いわゆる多重債務と言う状態です。

このような多重債務状態に陥ることが、借金を膨らませる原因になるのです。

職業と収入の安定度

職業による収入の安定性も、借金の「ヤバさ」を左右します。
公務員や正社員のように安定した収入がある場合は、返済プランを立てやすく、返済の見通しも立てやすいものです。
しかし、契約社員やフリーランスなど収入が不安定だと、収入の変動により返済が滞るリスクが高くなります。
例えば、突然の失業や収入の減少があれば、返済プランが崩れ去ってしまう可能性があるのです。

100万円の借金を抱えた場合、債務整理は有効か?

以上のように、100万円もの借金が「ヤバい」と言われるのには、様々な理由があるのです。
これらのリスクをよく理解し、返済プランをしっかりと立てることが肝要です。

そこで、100万円の借金があり、その返済に行き詰まりを感じているなら、債務整理を検討してみる価値は十分にあります。

以下では、100万円の借金の場合に有効とされる債務整理の方法について解説します。

100万円の借金なら任意整理が有効

100万円前後の借金であれば、任意整理が有効な手段だと言われています。
任意整理とは、債務者と債権者が話し合いを行い、利息の減額や返済期間の延長などを交渉する方法です。
この手続きを利用すれば、高額な利息を免除できる可能性があるのです。
特に、借入れの利息が高い場合、任意整理により利息部分を減額することで、返済の負担が大幅に軽減されます。

100万円の借金に任意整理が有効な理由

任意整理が有効な理由の一つは、手続きが比較的簡単なことです。
裁判所を介さずに弁護士が交渉を行うため、手続きがスムーズに進むのです。
また、100万円程度の借金であれば、毎月の返済額を減らすことも可能です。
例えば、毎月の返済額を軽減できれば、生活費に余裕が生まれます。

そのため、他の出費に回せるようになり、生活全般のストレスも和らぐでしょう。

高金利の利息を免除できる可能性

任意整理を行えば、高金利の利息を免除できる可能性があります。
年利15%を支払っている場合、年利0%に減額が可能になることもあるのです。
このような利息の減額により、借金の総額が大幅に減少することもあるのです。

月々の返済額も減額可能

任意整理では、月々の返済額を減らすこともできます。
例えば、現在毎月3万円を返済しているなら、任意整理によって毎月の返済額を2万円に減額できるかもしれません。
これにより、生活費に余裕が生まれ、他の支出を賄いやすくなるのです。
任意整理によって返済プランが立て直されるため、返済の遅延や滞納を避けられるでしょう。

任意整理をした場合のシミュレーション

元金1,000,000円
返済期間5年60回払い
年利0%
返済額約17,000円
利息総額0円
元利金総額1,000,000円

100万円の借金を年利15%で5年間返済する場合、通常の返済であれば、総返済額は約144万円にもなります。
しかし、任意整理により利息を大幅に減額できれば、元金のみの返済で済み、総返済額は100万円で済む可能性があるのです。
また、毎月の返済額も調整されるため、生活費に余裕が生まれ、返済の負担が和らぎます。

個人再生では効果が限定的かも

債務整理には、任意整理の他にも自己破産や個人再生という方法もあります。

しかし、借金100万円の場合は、個人再生では効果が得られないかもしれません。
個人再生は、借金を大幅に減額できる手続きです。

ただし、借金100万円の場合は、借金減額が認められません。

にもかかわらず、手続きが複雑で、申し立てに係る費用も高額になりがちです。

そのため、100万円程度の借金であれば、任意整理の方が適切なことが多いのです。

なお、個人再生は、借金額が大きい場合には、任意整理以上の効果を発揮します。

自己破産をする金額ではない

100万円の借金で自己破産を考えるのは、あまり現実的とは言えません。

自己破産は、全ての借金を帳消しにする強力な手続きです。

ただし、財産を失うリスクがあり、信用情報にも大きなダメージを与えます。

100万円前後の借金なら、任意整理や他の返済方法で解決する方が現実的と言えます。

自己破産は最後の手段と考えるべきでしょう。

例えば、生活必需品や将来の経済活動に必要な財産を守りつつ、借金問題を解決するには、自己破産以外の方法を優先すべきなのです。

任意整理をする際の注意点

100万円の借金を抱えている場合、まずは現状を正確に把握することが肝心です。
借入先、借入額、金利、返済期限などを明確にし、それに基づいて返済プランを立てましょう。
次に、収入と支出を見直し、家計簿をつけることでバランスを整えることが大切です。
特に支出を減らす努力を怠らず、節約を心がけることが重要です。

さらに、収入を増やす方法も検討すべきでしょう。
副業や転職などで収入を増やすことができれば、返済がより楽になるはずです。

まとめ

100万円の借金を抱えている場合、返済に行き詰まりを感じているなら債務整理を検討する価値があります。
特に、任意整理は手続きが比較的簡単で、高額な利息を減額できる可能性があるため、100万円程度の借金に有効な手段と言えるでしょう。
一方、個人再生は手続きが複雑で費用も高額になりがちなため、あまり効果が得られない可能性があります。
自己破産は最後の手段と考えるべきで、100万円の借金で検討するのは現実的ではありません。
任意整理を行う際は、現状を正確に把握し、収支のバランスを整えることが重要です。
節約を心がけつつ、収入を増やす方法も検討しましょう。
借金問題は早期の対応が肝心です。
返済に悩んでいるなら、一人で抱え込まずに専門家に相談することをおすすめします。

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