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債務整理

借金600万円の問題を解決!適切な債務整理の選び方

借金が600万円を超えると、自力での返済は非常に困難になります。

月々の返済額が10万円以上になることもあり、長期間にわたって高い金利を払い続けなければなりません。

しかし、債務整理を利用すれば、借金問題を効率的に解決できる可能性があるのです。

任意整理、個人再生、自己破産という3つの選択肢から、自分の状況に応じた最適な方法を選ぶことで、返済の負担を大幅に軽減できます。

借金の額や返済期間、保持したい財産の有無、家族への影響など、様々な要因を考慮して、最適な債務整理手続きを選びましょう。

本記事では、

  • 借金600万円の自力返済がいかに難しいか
  • 借金600万円には債務整理がおすすめの理由
  • どの債務整理が問題解決に有効か

という3つのポイントについて解説します。

600万円の借金に悩まされている方は、ぜひ参考にしてください。

債務整理はいくらからするべき?借金額ごとに解説します そもそも、借金いくらから債務整理が出来る? https://akase-office.info/2024/07/28/saimu...

借金600万円の返済はとても大変

借金が600万円を超えると、返済はかなり難しくなります。
これは年収よりもはるかに多い金額で、返済にはたくさんの時間と努力が求められます。
返済を続けたとしても、何十年もかかってしまい、その間に数百万円もの利息を払うことになるでしょう。

責任感が強い人は「自分で返済すべき」と考えがちです。

ですが、実際に重要なのは、現実に返済できるかどうかがです。

返済するべきという気持ちは大事ですが、支払いが出来ないのなら意味はありません。

どころか、ろくに返済もできないのに責任感だけは一丁前の人は、迷惑ですらあります。

このセクションでは、毎月の返済額に基づいて、どのくらいの期間が必要なのかを計算してみましょう。

月々65,000円の返済|借金は全く減りません

600万円の借金に対し、消費者金融やクレジットカードの年間の金利は、利息制限法により最大15%までに制限されています。
実際にはこの上限をそのまま使うのではなく、少し低めに設定します。

とはいえ、その利率は14%前後になることも多く、非常に金利は高いです。

例えば、金利が14.7%だとしましょう。
借金600万円に対する毎月の利息は、元金6,000,000円に14.7%をかけて年間の日数で割り、利用日数を掛けて計算します。

利息の計算式

利息=借入残高*年利/365(閏年は366)*利用日数(1か月が30日の場合は30)


この計算によると、月々の利息は最大で73,500円になります。

元金6,000,000円
年利14.7%
返済額65,000円
返済期間一生
取られる利息の総額無限に膨らむ
支払総額(利息+元金)完済不能

つまり、月々65,000円返済しても、この利息額にすら届きません。

ですから、返済を続けても借金が減るどころか増えてしまいます。

また、普通の消費者金融であれば、最低支払額を設定しています。

この最低支払額は、利息+3000円程度で設定されることが多いです。

この最低支払額を下回った場合、返済は有効とならないこともあります。

ですので、2,3ヶ月したら、取引停止になる可能性もあるでしょう。

そのため、借金が増えていくという悪循環に陥ってしまう可能性があります。

借金を返済するためには、月々の返済額が利息を上回らなければなりません。
利息だけを払っていては、借金は減らず、完済は永遠に不可能なのです。

月々75,000円の返済|借金は減りますが、返済期間は長く利息も膨大です

毎月75,000円を返済するケースを考えてみましょう。

元金6,000,000円
年利14.7%
返済額75,000円
返済期間27年
取られる利息の総額18,000,000円
支払総額(利息+元金)24,000,000円

この金額なら、利息を上回っており、元金を減らすことができます。
しかし、初めのうちは75,000円のうち73,500円が利息で消えてしまいます。
つまり、実際に元金に充てられるのはわずか1,500円です。

借金の元金が少しずつ減っていくと、利息も徐々に下がりますが、元金の減少幅は小さいです。
その結果、返済にはかなりの時間がかかり、27年もかかる可能性があります。
さらに、支払う利息の合計額は約1,800万円にもなってしまいます。
600万円の借金を完済するのに2,400万円支払うのは、非常に高いコストだと言えます。

月々10万円の返済|完済は可能ですが多額の支払いが必要です

次に、毎月10万円を返済するパターンを見てみましょう。

元金6,000,000円
年利14.7%
返済額100,000円
返済期間10年
取られる利息の総額4,900,000円
支払総額(利息+元金)10,900,000円

これなら、利息をかなり上回るので、借金の元金が減りやすくなります。
その結果、借金を完済するまでの期間は半分ほどに短縮され、支払う利息も約400万円に減ります。

ただし、この方法には条件があります。
それは、「10年間、毎月10万円を支払い続け、新たに借金をしないこと」です。

もしも返済を続ける途中で新たに借金をすると、元金が増え、利息も上がります。
計画通りに支払いを続けられれば、借金を完済できますが、追加で借りてしまうと状況は悪化します。

複数の会社から借金をすると負のスパイラルに陥りやすくなる

借金が増えてくると、いくつもの会社からお金を借りているケースがよく見られます。
この場合、「A社に返済しながらB社から新たに借りる」というパターンになりがちです。
これが「自転車操業」と呼ばれる状況なのです。

自転車操業では、借金の総額は減らず、単に借りる先が変わるだけです。
その結果、返済できたという実感を持ちつつも、実際には利息だけを払い続けることになってしまいます。
これが借金が終わらない負の連鎖を引き起こす原因となります。

借金600万円を解決するには債務整理が最善の解決策

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ここまでは、借金600万円の自力での返済のためには、高額な利息を長期間払わなければならず、どれほど難しいかを解説してきました。

ただし、この状況は借り手にとっては損ですが、得をする人たちもいます。

それは、お金の貸し手、消費者金融や貸金業者です。

彼らの収益の多くは、借り手が払う利息です。

そのため、長期間高い利息を払い続けてくれる「優良顧客」を求めているのです。

では、「優良顧客」を辞める方法はあるのでしょうか?

それは、借金を完済することです。

とはいえ、自力で借金600万円を返済するのが難しいのはご説明の通りです。

そこで、借金600万円の完済のためには、債務整理という手段を活用するべきです。

債務整理とは、借金の減額や利息の免除を受けて、返済を楽にするための手続きのことです。
この方法を使うことで、借金問題の解決に近づくことができます。

債務整理には「任意整理」「個人再生」「自己破産」の3つの方法があります。
それぞれの方法について、以下で詳しく説明していきます。

任意整理で返済プランを改善

「任意整理」とは、多額の借金を抱えている人が、債権者(貸し手)と直接交渉して、借金返済の条件を見直す手続きです。

任意整理の良い点は、まずは、将来発生する利息を全額カットにできることです。

これにより、高額な利息を支払わずに済みます。

また、返済期間が短くなり、毎月の返済額も減らせる傾向にあります。

返済期間や金額は、債権者との話し合いによって決まります。
通常、3年から5年のプランが一般的ですが、状況によっては7年などの長期間も可能です。
例えば、600万円の借金を3年で返済するなら、月々約16.7万円の返済が必要になります。
5年の場合は約10万円、7年の場合は約7.2万円となります。

ただし、返済プランを柔軟に調整できるのが魅力ですが、債務者と債権者の合意が必要不可欠です。
合意が得られないケースは、ほかの債務整理方法を検討しなければなりません。

任意整理での返済プラン
元金6,000,000円
利息0%
返済額7.2~16.7万(返済期間により変動)
返済期間3~7年程度
取られる利息の総額0円
返済総額6,000,000円
参照(毎月返済額75000円の場合)

このように、任意整理を通じて返済プランを見直すことで、借金の返済が現実的なものとなるのです。

個人再生なら月額4万円以下で完済を目指せる可能性があります

「個人再生」とは、裁判所を通じて借金を減額し、再建を図る方法です。
自己破産とは違って、借金を一部を減らして返済しやすくする手続きなのです。

具体的には、債務者が裁判所に申し立てをして、裁判所が承認すると、債権者に減額された返済計画を提示します。
この計画が認められれば、その通りに返済を進めていきます。
例えば、600万円の借金を個人再生で処理したケースでは、最大で120万円まで減額されることがあります。

返済期間は基本的に3年間で、毎月の支払いは約33,000円となるのです。

個人再生での返済プラン
元金1,200,000円(6,000,000円の5分の1)
利息0%
返済額3.3万円
返済期間3年
取られる利息の総額0円
返済総額1,200,000円


自己破産では基本的に全額の支払いが免除

「自己破産」とは、裁判所に申し立てを行い、借金を清算する手続きです。
自己破産では、手元の財産を処分すれば、借金の支払い義務が免除されるのです。
借金が100万円でも1000万円でも、支払いが不要となる可能性があります。

元金0円(処分、清算した財産の分配を除く)
利息0%
返済額0円
返済期間裁判所の許可が下りるまで
取られる利息の総額0円
返済総額0円(処分、清算した財産の分配を除く)
※財産の処分については、「20万円以上の価値があるもの」が目安とされています。

ただし、自己破産にはデメリットもあります。
信用情報に「事故情報」として記録され、最長で10年間新たな借金が難しくなることがあるのです。
また、家族に内緒で進めることが出来なかったり、大切な財産(家や車)を手放さなければならない可能性もあります。

とはいえ、借金が免除されるのは、大変魅力的です。

十分にメリットがあると言えます。

借金600万円の債務整理ではどの手続きが適している?

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借金が600万円を超えるケースでは、自力で返済するよりも債務整理を行う方が解決に向かいやすいことはご理解いただけたと思います。
では、どの債務整理手続きを選択すべきなのでしょうか。
選択肢としては「任意整理」「個人再生」「自己破産」の3つがあります。
以下に、それぞれの手続きについてのポイントを解説します。

任意整理では月々10万円以上の支払いが必要になるかも

任意整理は、借金の元金を減らすことなく、返済プランを見直す手続きです。
借金600万円のケースでは、返済額は条件によって変わりますが、一般的に毎月の支払いが10万円以上になってしまう可能性があります。
例えば、600万円を5年間で返済するなら、月々約10万円の支払いが必要になります。
この金額を用意するのが難しいなら、任意整理ではなく、ほかの手続きを検討する方が良いかもしれません。

任意整理を選ぶ際は、返済額を捻出できるかどうかがポイントです。

借金600万円を超えるなら個人再生や自己破産がおすすめ

とはいえ、毎月10万円の返済は多くの人にとって高額であり、簡単ではないでしょう。

また、状況によっては、月々の返済額が10万円を超えるケースもあり得ます。

このような高額の長期間の返済に自信がないなら、個人再生や自己破産をする方が現実的だと言えます。

特に年収を超えるほどの額の借金がある場合は、個人再生や自己破産を検討することをお勧めします。

個人再生では、借金の元金を最大で120万円まで減額できます。
また、返済期間が3年で、月々の支払いが約4万円以下に抑えられることが可能です。
この手続きは、一定の返済能力がありながらも、借金額を大幅に減らしたいときに適しています。

自己破産のケースでは、借金の返済義務が免除されます。
借金が600万円あっても、自己破産を認められれば、返済の必要がなくなるのです。
ただし、財産の処分が必要であり、裁判所に申し立て費用がかかる点を考慮しなければなりません。
自己破産は、財産を手放す覚悟があり、借金を完全に免除してもらいたいときに適しています。

以上のように、借金600万円のケースでは、任意整理よりも個人再生や自己破産が適しているケースが多いと考えられます。

財産を残したい、家族に内緒で返済を考えるなら任意整理も選択肢に入る

とはいえ、それぞれの手続きにはメリットとデメリットがあります。

例えば、

  • どうしても手放したくない財産がある(ローンが残った車等)
  • 家族や会社に影響なく手続きをしたい

という要望は、個人再生や自己破産では達成できないのです。

このように、それぞれの手続きにはメリットとデメリットがあります。

個人再生や自己破産では大幅な借金減額が可能である反面、制約もあります。

一方で、任意整理であれば、比較的制約が小さいのですが、借金減額幅も小さめです。

ですので、自分の状況に応じた最適な手続きを選ぶことが重要です。

特に、以下のような場合は、任意整理を検討してもいいでしょう。

財産を手放したくない人のケース

自己破産や個人再生では、全ての借金を対象とし、必要に応じて財産を処分しなければなりません。
例えば、自己破産のケースでは基本的に全ての財産が処分の対象となり、住宅や車も売却される可能性があります。
また、個人再生のケースではローン住宅ローンが残っていても自宅を保持できる可能性がありますが、そのほかのローンの残った財産については処分が必要となることがあります。

一方、任意整理では、債務整理の対象となる借金を選べます。
つまり、住宅ローンや車のローンを対象外にし、借金だけを整理することが可能なのです。
これにより、重要な財産を保持しながら、借金の整理を行うことができます。

家族や会社に内緒で進めたいケース

自己破産や個人再生は、裁判所を通じて手続きを進める手続きです。

その効果として、大幅な借金減額を認める半面、厳格な手続きを必要としています。

例えば、家計収支や退職金の証明など、様々な面で厳格な書類作成やチェックが必要となるのです。

この過程で、家族や会社に知られてしまう可能性があります。

また、書類作成のために家族や会社の協力が必要となることも多いのです。

一方、任意整理は裁判所を通さない手続きです。複雑な書類作成などが必要なく、家族や会社に借金問題を知られずに進められます。
そのため、家族や会社に内緒で借金問題を解決したい場合には、任意整理が有効です。

債務整理で借金問題に決着をつけましょう

どの債務整理手続きを選ぶべきかは、最終的には「あなたの希望」に大きく依存します。
以下のポイントを考慮しながら、適切な手続きを選択しましょう。

  1. メリットの明確化
    自分がどのようなメリットを得たいのかを考えます。
    例えば、返済額を減らしたい、財産を保持したい、家族に内緒で手続きを進めたい、などです。
  2. デメリットの回避
    避けたいデメリットを洗い出します。
    例えば、全ての財産を処分することや、家族に知られることなどです。
  3. 我慢できる不利益
    我慢できると思える不利益を認識します。
    例えば、信用情報に傷がつくことや、一定の期間新たな借入が難しくなることなどです。

債務整理を行うことで、自力での返済よりも圧倒的に返済が簡単になります。
長期間にわたって高い利息を支払い続ける必要はありません。
債務整理によって、終わりの見えない借金地獄から解放され、安心して新たなスタートを切るための第一歩となるでしょう。

まとめ

借金600万円の自力返済の難しさ

借金600万円を自力で返済するには、多額の返済金と長い期間が必要です。
これは非常に困難で、生活の見直しや長期間の支払いが伴います。
特に、平均的なサラリーマンの手取り月収の中から高額な返済額を捻出することは大きな負担となります。

債務整理がベストな選択

借金問題を解決するためには、債務整理を選ぶのが最も効率的です。
債務整理には、任意整理、個人再生、自己破産という選択肢があり、それぞれの状況に応じて適切な方法を選ぶことで、返済の負担を大幅に軽減できます。

600万円を越える借金のケースの選択肢

借金が600万円を超えているケースでは、まず自己破産や個人再生を考えるべきです。
これらの手続きにより、借金の額を大幅に減少させたり、最終的には全額免除されたりする可能性があります。
これにより、返済の負担が大幅に軽減されるのです。

特別な理由があるケースの任意整理

財産を保持したい、家族に内緒で進めたい、または特定の債権者との交渉が重要なケースなどには、任意整理も選択肢として考えられます。
任意整理では、債務整理の対象を選べ、プライバシーを守りながら進められます。

債務整理で借金問題に決着をつけましょう!

債務整理を行うことで、借金の返済計画が明確になり、完済までの時間を短縮できます。
自力返済では見えにくいゴールが、債務整理では明確に描けるようになります。

  • 任意整理
    毎月の支払い額や返済期間を柔軟に調整できるが、借金額の減少は限定的。
  • 個人再生
    借金額を大幅に減額し、返済しやすくする手続き。
    住宅を保持しながら返済を続けることが可能。
  • 自己破産
    借金の返済義務がなくなり、全額免除される。
    財産の処分が必要ですが、借金から完全に解放されます。

どの手続きが最適かは、あなたの状況や希望に応じて決めるべきです。
自力返済を続けるよりも、債務整理を利用することで、計画的に、効率的に借金問題を解決する道が開かれます。
金銭面でも精神面でも、債務整理は優れた方法です。
悩みや不安を軽減し、借金問題に決着をつけるために、適切な債務整理手続きを選びましょう。

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