任意整理の費用
債務整理をする際には、弁護士や司法書士に依頼をするのが一般的です。
そのため、依頼のためには費用が発生してしまいます。
では、任意整理の費用はどのように決まっているのでしょうか?
この記事では、任意整理の費用と相場についてご紹介します。
任意整理の費用の内訳と相場について
弁護士や司法書士に任意整理を依頼する際の費用は、主に以下の項目で構成されます。
任意整理の費用1. 着手金
着手金は、弁護士や司法書士に依頼する際に最初に支払う費用です。
これは、主に事務所の初期費用や債権者との交渉準備に充てられます。
相場は債権者1社につき2万円から15万円程度で、借金の金額により変動することがあります。
例えば、債権者が多いや借金が多額の場合、着手金が増えることが多いです。
任意整理の費用2. 報酬金
報酬金は、債務整理が完了した際に支払う費用です、
言い換えると、弁護士や司法書士が行った業務への対価がこの報酬金です。
報酬金は、債務総額の10%から20%程度が相場です。
なお、報酬金は、着手金との兼ね合いで決まることが多いです。
例えば、着手金が無料の場合、報酬金が高く設定されることが多いです。
逆に、着手金が発生する事務所では報酬金が低めになる傾向があります。
任意整理の費用3. 実費
実費は、印紙代や郵送料、交通費などの手続きに必要な実費です。
相場は2~5000円程度が一般的です。
任意整理の費用4. その他費用
上記以外にも、債権者との交渉状況によって追加で発生する費用があります。
例えば、過払金が発生していた場合には、返還させることで20%から30%の返還報酬がかかることがあります。
ただし、過払金が返還された中から精算を行うため、自腹を切ることにはなりません。
また、裁判に発展した場合は追加の出廷費用が発生することもあります。
ただし、実費に最初から含まれていることもあります。
任意整理の費用の合計
任意整理の費用は、債務総額や債権者の数によっても変動します。
そのため、相場はこれだというのは少し難しいです。
ただ、多くの事務所で、1社あたり合計で5万円から15万円程度で任意整理を行っていることが多いと言えます。
例えば、借金額が100万円の場合、10~15万円程度になることが多いです。
任意整理の費用を抑えるには
複数社に見積もりを取る
複数の事務所から見積もりを取ることで、費用を比較し抑えることができます。
見積もりを比較することで、同じサービス内容でも異なる価格帯の事務所が見つかる可能性があります。
例えば、A事務所が着手金5万円、B事務所が10万円であれば、選択肢の幅が広がり、最適な費用で依頼できる可能性が高まります。
ただし、その場合には着手金や報酬金等のトータルの金額を見なければいけません。
さきほどの事例でいうと、着手金5万円のA事務所では報酬金10万円、着手金10万円のB事務所では、報酬金は3万円だとすると、トータルで言えばB事務所の方が価格は安くなります。
このように、一つの項目だけで判断せず、かかる費用のトータルを考慮しましょう。
司法書士に依頼をする
次に、司法書士に依頼することが考えられます。
司法書士は、特に比較的小額の債務整理を専門とするため、費用が抑えられることが多いです。
たとえば、司法書士の事務所では、着手金が低めに設定されていることが多く、結果的にトータルの費用が弁護士に依頼する場合よりも少なくなることがあります。
そのため、弁護士に比べて費用が安く済む場合があります。
無料相談を利用する
初回相談が無料の事務所も多いため、まずは無料相談を利用して、費用の詳細な説明を受けましょう。
無料相談では、費用の内訳や具体的な支払い方法、アドバイスを受けることができるため、費用に対する理解を深めることができます。
費用だけが重要ではない
ただし、費用だけで弁護士や司法書士を選ぶべきではないという点には注意が必要です。
重要なのは、任意整理でどれだけの借金が減額になるかです。
安価な費用を選んだ結果、経験や実績が不足している専門家に依頼し、望ましい結果が得られなければ元も子もありません。
費用だけでなく、対応の質や実績を考慮し、総合的に判断することが大切です。