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債務整理

任意整理は家族に影響する?影響と注意点を解説します

任意整理は家族に影響する

借金問題を抱えていて任意整理を検討している方は、家族への影響を心配されているのではないでしょうか。
任意整理は借り手本人の問題解決のための手続きですが、場合によっては家族にも影響が及ぶことがあります。
しかし、多くのケースでは家族への直接的な影響は少なく、むしろ家族の協力を得ることでメリットを得られる可能性もあります。
本記事では、任意整理が家族に与える影響について、具体的なケースを交えて詳しく解説します。
債務整理を検討している方はもちろん、家族の債務問題に不安を感じている方にもぜひ参考にしていただければと思います。

任意整理が家族に与える影響とは?

任意整理は、借金問題を抱える方が弁護士や専門家を通じて、債権者と交渉し、返済条件を見直す手続きです。

一般的に、家族に直接的な影響が出ることはほとんどありません。

これは、債務者本人と債権者の契約であり、家族が連帯保証人でない限り、家族がその債務を負う必要がないからです。

任意整理の影響が家族に及ばない理由

最初に結論を言いますと、任意整理の影響は、ほとんどは家族に及びません。

任意整理を行っても、家族に直接的な影響が及ばない理由はいくつかあります。

任意整理をするのはあくまで借金をした本人であること

そもそも、借金の契約は債務者本人と債権者との間で結ばれたものです。

家族は契約の当事者ではありません。そのため、家族が連帯保証人になっていない限り、家族が借金を返済する義務はありません。

ブラックリストの対象になるのは本人だけ

また、家族の信用情報にも影響を及ぼしません。

任意整理をすると、信用情報に記録が残りますが、これも本人だけです。

たとえば、お父さんが任意整理をしても、子供の信用情報に影響を与えません。

そのため、子供がカードを作ることや奨学金を借りることに支障はないのです。

住民票や戸籍、就職や結婚に関係がない

債務整理が住民票や戸籍に記録されることはありません。

そのため、家族が住民票や戸籍を利用する場面でも、債務整理の影響が出ることはありません。

例えば、結婚や就職に際して、住民票や戸籍から借金の情報が漏れることはありません。

また、ご本人の結婚や就職にも影響が出ることもないでしょう。

そもそも、住民票等から、債務整理の事実を知ることはできないからです。

なお、過去には破産手続きが戸籍に記載されることもありました。ですが、現在ではその制度は廃止されています。

任意整理は裁判所を通さない手続き

任意整理は裁判所を通さないため、比較的簡単に手続きを進めることができます。

自己破産や個人再生と違い、任意整理では、書類や家計収支の報告がほとんどありません。

これにより、書類作成や家計収支の報告のために、家族の協力を得る必要もありません。

整理対象を選べる柔軟性

任意整理では、整理する債務を選ぶことができます。

たとえば、連帯保証人がいる債務を除外したり、住宅ローンや車のローンを対象から外すことができます。

これにより、家族への影響を最小限に抑えつつ、借金問題を解決することができます。

任意整理が家族に影響を及ぼす可能性があるケース

任意整理は、債務者が借金問題を解決するための手続きですが、家族に影響を及ぼす可能性があるケースもあります。

主に以下の2つのケースが考えられます。

家族のためにローンや保証人になれない

前述の通り、任意整理を行うと、本人の信用情報には影響が出ます。

その結果として、家族にも間接的な影響が及ぶ可能性があります。

家族のためにローンを組んだり、保証人になったりすることが難しくなるためです。

例えば、奨学金や医療ローンなど、家族が必要とする支援に協力することは難しくなる場合があります。

任意整理の対象としない場合の影響

前述の通り、任意整理では整理する借金の対象を選ぶことが出来ます。

そして、任意整理の対象としなければ、家族には直接的な影響はありません。

一方で、任意整理の対象とした場合には以下のような影響があります。

家族が保証人の場合

家族が借金の連帯保証人になっている場合、債務者が返済できなくなった際には、家族が返済を求められることがあります。

一般的に、債務整理は返済困難な状態で行われます。

そのため、家族が保証人になっている場合、家族が返済義務を負うことがあります。

家族と財産を共有している場合

債務者が家族と財産を共有している場合にも注意が必要です。

その財産が任意整理の対象となることで、影響が出る可能性があるためです。

たとえば、自動車や住宅が整理対象になると、債権者がその財産を引き揚げ、売却して借金の回収に充てることがあります。

この場合、自動車はなくなりますし、住宅にも住み続けられません。

そのため、財産を共有する家族にも、影響が出ることが考えられます。

クレジットカードの利用ができなくなる

クレジットカードの利用ができなくなることにより、家族に対して間接的に影響が及ぶ可能性があります。

例えば、家賃や公共料金の支払い方法がクレジットカードの場合、任意整理によってクレジットカードが使えなくなると、支払い方法を変更する必要があります。

家賃の支払い方法を変更する際には、家族の生活に一時的な影響が出ることがあります。

また、家族カードを利用している場合にも影響は考えられます。

クレジットカードは債務整理の対象となると、利用停止になるためです。

このように、間接的ではあるものの、家族への影響があるケースは考えられます。

任意整理をする際に家族に伝えるべきか?

任意整理は必ずしも家族の協力を必要としていません。

そのため、家族に知らせなくても手続きを進めることは可能です。

自己破産や個人再生のように、家計収支や財産状況の開示が必須ではないからです。

実際、多くの方が家族に内緒で任意整理を進めています。

家族へ間接的な負担をかけることに繋がる

また、任意整理を行うことは、家族にとっても経済的、精神的な負担を伴うことがあります。

任意整理をすることで、返済のために生活を切り詰める必要があるかもしれません。

これにより、生活の質が低下することもあります。

また、家族に借金のことを告白することは、本人にとっても屈辱的ですが、家族にとっても大きな衝撃となることがありえます。

実際、夫(妻)が借金をしていることを理由に、離婚を切り出されるケースもあります。

また、子供にとっても、人生設計を大きく見直す必要が生じます。

このように、家族への影響を考えると、内緒で進めることにも十分な意味があると言えます。

ただし、家族の協力を得られた場合はメリットも大きい

ただし、家族に協力を得られると、精神的、経済的な負担を軽減できることがあります。

また、家族で協力し合うことで、生活や返済の支援を受けられることもあるでしょう。

家族に内緒で手続きを進めることが、必ずしもいい結果につながるとは限らないのです。

したがって、家族に借金のことを内緒で進めるメリットと、家族の協力なしに負担を一人で背負うリスクを比較し、慎重に判断する必要があります。

まとめ

任意整理は借金問題の解決手段ですが、家族への影響も考慮する必要があります。

多くの場合、家族への直接的な影響は少ないですが、間接的な影響が生じる可能性があります。
例えば、家族のためにローンや保証人になることが難しくなったり、家族が連帯保証人や共有財産の所有者である場合には注意が必要です。

また、任意整理を行うことで、家族に精神的な負担をかける可能性もあります。
一方で、家族の協力を得ることで、経済的・精神的な負担を軽減できるメリットもあります。

したがって、任意整理を行う際には、家族への影響を慎重に考え、伝えるかどうかを検討することが重要です。
借金問題の解決と家族への配慮のバランスを取ることが、任意整理を成功させるカギとなるでしょう。

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